ホームページ運営のトラブルホームページの運営をしていると、困った出来事に遭遇することがあります。掲示板やメールフォームを利用して、いわゆる荒らしと呼ばれる迷惑行為のターゲットにされてしまったり、何も悪いことはしていないのに、インターネット上で悪評を流されたり、いろいろです。
その中でも、ある日突然「あれっ、昨日まで検索するとGoogleで1ページ目に表示されていたのに、自分のホームページがどこにもない!」なんてトラブルに遭遇してしまうと、どうして良いか分からなくなりますよね。
頭は真っ白、手も体もぶるぶると震えて、「せっかく苦労してここまでホームページを育てて来たのに・・・」なんてふうに呆然自失としてしまうこと間違いなしです。
Googleを利用していると、時たま悪いことをしているつもりもないのにこうしたペナルティを与えられてしまうことがあります。ただ、一度Googleからペナルティを受けたからと取り返しのつかない事態になることはありません。Googleのペナルティ解除方法についてご紹介します。
目次
Googleのペナルティとは
Googleは、ご存知の通りインターネット上にあるホームページを巡回して情報収集をし、その内容やお役立ち度などによって検索結果の順位付けを行っています。検索した結果キーワードに全く関係のないホームページばかり表示されるようではGoogleが信頼されなくなり、利用者が減ってしまうため、Googleはこの順位付けに並々ならぬリソースを注いでいるのです。
そして、Googleは悪質だと判断したホームページを検索順位の下の方へと追いやるガイドラインを決めて、随時その罰則を実行しています。これが、ウェブマスター向けガイドライン、俗にいう品質に関するガイドラインです。
ただ、全てのホームページをGoogleの社員が毎日見回り、悪質なスパムサイトを処分していく訳にはいきませんよね。
Googleには手動で行われるペナルティと、アルゴリズムの変動によって行われる自動のペナルティと、二つのペナルティがあるのです。
まずはこの二つのペナルティについて軽く触れましょう。
自動で行われるペナルティ
先に自動で行われるペナルティについて説明します。何故かといいますと、このペナルティは多くの場合アフィリエイトを目的とするサイトなどがターゲットになるためです。弊社をはじめとしたホームページ製作業者にご依頼されるような、きちんとしたホームページが欲しい方にはあまり関係がないのです。
自動で行われるペナルティには、Googleのアルゴリズムが深く関係しています。Googleは、より良いホームページを表示するため、検索順位を決定するアルゴリズムの更新を積極的に行っています。
2012年からは大々的なアップデートであるパンダアップデート、ペンギンアップデートが行われました。アルゴリズムが変わるということは、いわばテストの採点方式が変わるようなもの。オリンピックの競技でも採点方法が変わるとスコアが伸びにくくなったりしますよね。
採点方法が変わってしまったために、ホームページが質の低いものと判断され、質の高いホームページに埋もれてしまう、というのが自動でのペナルティです。検索順位が変わるだけなので、通知などはされません。ですので、普段から更新していないサイトを久しぶりに検索してみると、どこにも表示されない! とびっくりしてしまうこともあります。
自動で行われるペナルティの解除方法
Googleのアルゴリズム変動に伴ったペナルティというのは、現在ではホームページの内容が無断転載やコピー&ペーストばかりになっている。まとめサイトなどのように、オリジナリティがないことを理由にして評価が下がるようになっていますので、通常の企業や個人のホームページはあまり関係ありません。
しかし、明確にペナルティをもらうというより、採点結果が低いというだけですので、コンテンツを良質なものに差し替えたりすることで自然と検索順位は上がっていきます。
手動で行われるペナルティ
問題としたいのは、まっとうにホームページを作って運営している方も遭遇する可能性のある、手動で行われるペナルティです。
Googleでは、インターネット上にあるホームページの情報を自動で集めるために、ロボットというものがそれぞれのホームページをクロール、つまり探索しています。ただ、ロボットを使っても完璧に評価できる訳ではありませんので、それとは別に手動でホームページをチェックするためのチームが存在するのです。
非常に困ったことに、Googleの品質に関するガイドラインというのは、何も悪いことをしようと思っていなくても「ガイドラインに引っかかっている」とチームに判断され、検索除外などのペナルティを与えられてしまうことがあります。
手動でペナルティの場合はGoogleのウェブマスターツールに通知が来ます。重要なのは、このペナルティをどうやって解除してもらうかです。
では、手動でのGoogleのペナルティ解除方法はどうすれば良いのでしょうか。
手動で行われるペナルティの解除方法
ほとんどの場合、手動でのペナルティで問題とされるのはコンテンツそのものではありません。もちろん、皆さんが運営しているホームページにあからさまなアダルトキーワードを入れていたりすればそこを理由にペナルティをもらう訳ですが、一般的な企業やネットショップなどのホームページでそんな言葉は使いませんよね。
問題とされることが多いのは、実は被リンク、SEOで言うところの外的要因です。SEO対策には、コンテンツの充実度などを評価する内的要因とは別に、「ネット上で人気のあるホームページは信頼できるだろう」というGoogleの見解を利用した、「どこからどれくらいリンクされているか」などを評価する外的要因SEOがあります。
要するにホームページにやってきた人の動きによって成り立つものですから、ホームページを運営する皆さんの側からはコントロールしにくいです。それだけに、弊社のようなSEO業者にまかせていることが多いですよね。
外的要因SEOの一つである被リンク先が、Googleによって不適切と判断されてしまった場合、ペナルティを与えられることになります。
通知をもらった場合、まずはホームページに対する被リンクを一覧にして調べ、その中から不適切と判断されそうなものを選び出してリンクの削除をお願いする必要があります。
場合によっては弊社のようなSEOに被リンクの解除をお願いしてもらったり、被リンクの削除要請を無視されたり拒否された場合には、個人的にツールを使ってそのサイトからの被リンクを拒否しなければなりません。
そうして疑わしい被リンクを全て取り除いたら、その結果がGoogleへと反映されるまで2週間ほど時間を置きます。その後でGoogleへと「ペナルティ部分の対策をしたので、ペナルティを解除してください」という連絡をし、認められれば晴れてペナルティの解除となる訳です。
もちろん、ここで「まだペナルティ部分が対処されていない」と否認されることもありますので、その場合はまた被リンクの削除を行います。時間こそかかりますが、丁寧に原因を潰すことが唯一のGoogleのペナルティ解除方法なのです。