皆さんは、SEOに関する用語をほぼ全て網羅している! なんてことがあるのでしょうか。よっぽどSEOのことが好きでもない限り、もしくはSEO対策を仕事の一環としているということでもない限り、細かな用語にまでは気が回らなくて当然です。
SEOというのは、日進月歩で進化を続けている検索エンジンに対応して変化をしていくものですので、いつの間にか廃れたり新しいものができたりします。
それは用語も同じことで、常に勉強を続けないといけないものですから、用語はともかく概念を理解していれば良い、という側面もあるのです。
ただ、それはそれとしてSEOについてお勉強をすることは、決して悪いことではありませんよね。今のSEO、これまでのSEOを知って分析することで、他の会社や個人のホームページより上に立つことができるかもしれません。
そんなわけで、今回はリンクポピュラリティとはなんぞ、ということについてお話をさせていただきます。
目次
リンクポピュラリティってなに?
リンクポピュラリティを一言で言うならば、「皆さんのホームページはインターネット上でどれくらい人気なのか」ということになります。
細かいところはこの言い方ではちょっとわかりませんよね。ですので早速補足していきます。
リンクポピュラリティというのは、日本語に訳すとリンクの人気ぐあい、といった感じになります。より正確に言うと、「インターネット上で信頼されているホームページからたくさん被リンクされているホームページは、同じように人気で信頼されているホームページだろう」という判断をする、検索エンジンのアルゴリズムの一つです。
あれあれ? なんとなくどこかで見たことがあるような気がするぞ? なんて思った画面の前の皆さん、そう、これはSEOの中でも外的要因SEOと呼ばれるものの説明で良く使われる言葉ですよね。
Googleで言えば、ページランクというものがリンクポピュラリティに値します。ホームページ内部にあるコンテンツだけで検索結果の順位を決定してしまうのではなく、どんなホームページから被リンクを受けているか、ということを調べるものです。
リンクポピュラリティが多い、という言い回しではなく、リンクポピュラリティが高い、なんて言い方をします。
リンクポピュラリティは、ネット上の人気投票
おいしい飲食店のマスターがおすすめしてくれているお店は、闇雲にてきとうなお店に飛び込むよりも美味しいお店に出会うことができる確率がずっと高い。これが、リンクポピュラリティ、参照重要度と呼ばれるSEOが存在する理由です。
いわばインターネット上で今どこのホームページが一番人気があるのか。それを順位の判断に加えようという訳ですね。
そして、皆さんが気になるのはリンクポピュラリティがどのようにして決められているのか、ということではないでしょうか。
例えばどんなホームページから被リンクされていると、リンクポピュラリティは高くなるのでしょうか。
実際にはどこを見て評価している、なんてことはGoogleも各種の検索エンジンも公開していませんので、細かい部分までは分かりません。
ですが、例えばコンテンツのクオリティが高く、多くの人が訪問してくるホームページ。インターネット世界の中でも、昔からずっと同じドメインで続いているホームページ、たくさんの被リンクを受けているホームページなどなど、要するに有名で昔からあるホームページから被リンクを受けることで、評価されるようになります。
ちょっと分かりやすい例で比較してみましょう。皆さんのホームページに対して、どこの誰とも知れない個人ブログから被リンクされたとします。この個人ブログはインターネット上でものすごい人気があるという訳ではありません。
この場合、リンクポピュラリティはそれほど高いとは言えません。では、皆さんのホームページに被リンクをしているのが、Yahoo!のトップページだったらどうなるでしょうか。
Yahoo!は、言わずと知れた大手のポータルサイトです。独自のメールサービスやオークション、ニュース、天気予報などなど、一般的にインターネットに求められる情報というのはYahoo!のトップページから大体手に入ります。
しかもYahoo!のホームページそのものが数多くの企業、個人のホームページから被リンクを受けています。昔からずっとあるサイトでもありますよね。
ですので、この場合は圧倒的に人気と知名度を持っているYahoo!から被リンクを受けている方が、個人ブログから被リンクを受けるより、ずっとリンクポピュラリティが高いということになるのです。
ここまでの説明で、なんとなくリンクポピュラリティがどんなものか、ということをご理解していただけたのではないでしょうか。
リンクポピュラリティの重要性は徐々に下がっていっている
実は、リンクポピュラリティという言葉は少しずつ廃れつつある、と言っても良い状況にあります。それが何故かといいますと、Googleの検索エンジンアルゴリズムにおける大幅アップデート、パンダアップデートとペンギンアップデートがあったからです。
パンダアップデート、ペンギンアップデートが行われたことによって、ホームページの検索結果というのは、より高品質、よりオリジナル性の高いコンテンツを提供しているホームページから評価されるようになりました。
コンテンツのできというのは、どちらかと言うと内的要因SEOに関係しているものですよね。内的要因SEOの重要性が高まっているということは、割合で言えば、外的要因SEOであるリンクポピュラリティの重要性が下がってしまうということでもあるのです。
どうしてこんなことが行われたのかと言うと、これまで行われてきた一部の悪質なSEO対策を検索結果から外していくためだと考えることができます。
ドメインの古い無料ブログを大量につくり、そこから被リンクを行ったり、これまた更新の行われなかった古いドメインを買い取って流用したり、そうした検索エンジンから見るとスパム的な対策を施す人を除外するために必要なことだったのです。
リンクポピュラリティを高めるのではなく、コンテンツを充実させよう
いろいろな理由や技術的な背景などがあっても、SEO対策は今の検索エンジンのアルゴリズムに合わせて調節すべきものです。
リンクポピュラリティの重要性がやや下がってきている現在、リンクポピュラリティをどうにかして高めよう! とSEO対策をやっていくのでは、効果が薄いのです。
幸いにして良質なコンテンツ、オリジナリティの高いコンテンツを更新していけば良いということは、Googleからも告知されています。
サイトの構造的なSEOに関しては弊社のようなホームページ制作会社にお任せしていただきくことで下地を作り、肝心の内容に関しては皆さんの創意工夫が光っていくという形ができています。
皆さんがご自身で更新するコンテンツを用意するのも、外部から業者を雇い入れるのも、皆さんの判断にかかっています。
どちらにしても、これからの最先端SEOというのは、コンテンツを重要視していくものとなっています。これからホームページを立ち上げるにしろ、今運営しているホームページに手を入れるにしろ、こうした方向性を知っておくことは確実にお得ですよね。