キーワード配置と言われても、一体全体なんのことやら。眉根を寄せてパソコンのモニターに顔を近づけて、首をひねってうむむと唸ってしまうという方も少なくないのではないでしょうか。
キーワード配置という検索エンジンのアルゴリズムを知っておくこと、理解して対策をすることができるようになれば、言っていることは変わらないのに、SEOとしてより高く評価されるホームページ、コンテンツを生み出すことができるようになります。
もちろん知らなくても別になんの問題もないのですが、そこは男女の仲のようなもの。男性の皆さんが「愛してるなんて言わなくても分かってくれよ」なんて思っていると、いつの間にか奥さまから冷たくあしらわれるようになってしまうように、言葉というのはとっても大切なものなのです。
どうせだったら知っておいた方が良い。更に言えば知っていて使いこなした方が良い。そんなキーワード配置についてお伝えいたします。
目次
キーワード配置とは
キーワード配置というのは、ページ内のソースコードの中で、そのキーワードがどこに設置されているかによってキーワードの評価が変わってくる、という検索エンジンのアルゴリズムの一つです。
もう少し具体的に言うと、そのキーワードをどんなhtmlタグで囲んでいるかによって、同じ言葉を使っていてもよりSEOとして高い評価を受けることができる、というものです。
ホームページというのは、一見するとなんの変哲もないものに見えるかもしれませんが、実はその裏側にはソースコードという設計図が隠されています。
このソースコードのできによって、SEO対策はある程度左右されてしまう面があるのです。そして、ソースコードを構成するhtml言語、もしくはタグといったものをどう使っているのか。それによってキーワードの評価が変わるのだ、と思ってください。
キーワード配置は、お弁当で理解する
キーワード配置について理解しにくいという方のためにわかりやすく言いますと、お弁当です。一般的な、四角いお弁当箱を思い浮かべてみてください。皆さんは、ハンバーグをメインにしたお弁当を作ろうと思っている訳です。
食べる人、見た人が高く評価してくれるようなお弁当にするために、皆さんはお弁当箱をご飯とおかずの部分に仕切ったり、小さな入れ物を使ったり、もしくは彩りを添えたりと工夫をする訳です。
お弁当箱が皆さんのホームページでありソースコードです。そこに入れるハンバーグが皆さんが一番重視したSEOキーワード、その他のごはんやおかずは、文章や画像です。
そして、それぞれを仕切ったり彩りをかざるための仕切り、アルミカップといったものが、キーワード配置として評価されるhtmlタグになります。最終的に出来上がったお弁当を見て評価するのが検索エンジン、という配役になっています。
さて、検索エンジンが皆さんのお弁当箱を見て食べてみた時、おかずとご飯がぐっちゃぐちゃに混ざっているのと、綺麗に仕切られているのではどちらが良いと思いますか?
同じおかず、ごはんの量で、最終的にお腹の中に入れば同じだとしても、仕切られずにぐちゃぐちゃになっているお弁当(ソースコード)を見ると、検索エンジンだって嫌になりますよね。
キーワード配置を考えるというのは、実はこのようにきちんとおかずやご飯を仕切る、ということなのです。
そして、同じようにお弁当を仕切るにしても、煮汁が出るおかずを使うのであればこぼれないように深めのカップが必要になったりします。たくさんのおかずを詰め込みすぎて、仕切りばかりで食べるおかずが少ないお弁当も寂しいですよね。それならば仕切りを厳選した方が良いかもしれません。
このように、皆さんのホームページのバランスを考えて、htmlタグとそこに入れ込むキーワードを調整する作業が大切になってきます。
キーワード配置はどのように評価されるのか
それでは、ちょっと深い話に行きましょう。キーワード配置を考えるにしても、どのようなものが高く評価されるのかを知っておかないと、手の打ちようがありません。
キーワード配置では、タイトルタグ、見出しタグ、太字にするタグや斜字にするタグ、またはページの中身を意味するbodyタグの最初から数百文字といった部分が、高く評価されるようになっています。何故かといいますと、それは検索エンジンを作っている英語の文法が、重要なことはとにかく最初に言う、という構造になっているからです。
キーワード配置の評価基準を理解しよう
どうして最初に言ったキーワードの方が評価されるんだろう、なんて方のために、試しにちょっと同じ文章を日本語と英語で比較してみましょう。
「I was write an article.」
という文章があったとします。これを一般的な日本語で言い直すと、
「私はこの記事を書きました」
と、なります。
ですが、この英文を直訳してみるとどうなるでしょうか。
「私は、書いた、この記事を」
となるのです。簡単な英語なのでわかりやすいですね。このように、主語の後にすぐ動作や結果がやってくるのが、英語の特徴です。
ですが、日本語はその辺りがとてもファジーにできています。例えば、私はこの記事を書きました、という文章ではなくても、私が書いたのはこの記事です、と言い換えても意味は伝わりますよね。
さらに独特なのが、日本語は多くの場合結論や動詞が文章の最後の方にやってくる、ということなのです。極端な話、私はこの文章を書いたような気がしないでもない、つまり書いたのだ。
でも同じ意味になりますし、私はこの文章を書いていない、とギリギリで最後の部分だけを変えることで、全く反対の意味の文章にすることもできるようになっています。
英語では先に結論や動詞を言い切ってしまうため、日本語のように喋りながら結局結論を変えてしまう、なんてことができません。だからこそ、外国の方は自分の意見をしっかりと主張することに慣れている、という側面もあるのですね。
それはさておき、検索エンジンというのは、こうした英語の考えに基いて作られています。そのため、英語の考えたに沿って「最初の方に言いたいことがある」という前提でホームページも評価しているのです。
ですので、本当に言いたい、大切なことをページの最後の方、タグの最後の方に持ってきてしまうと、結局SEOとして評価されず、検索順位は上がらないのです。
出し惜しみをしないというキーワード配置
日本語は、構造的に言いたいことを最後に言う。もしくはほのめかすといったことを良く行います。それだけに、ふつうにコンテンツを作ろうと思って文章を書くと、大切なことが文章の最後の方にやってきてしまうのです。
これではキーワード配置として評価されないため、WEBで文章を書く時には、出し惜しみをせず言いたいこと、結論から先に言う、というスタンスで文章を作る必要があります。
もちろん、全ての段落において結論(言いたいこと)→説明という形で書いていると不自然になったりするので、ここでも全体のバランスが重要になってきますが、それでも一番重要にしたいキーワードに関しては「htmlタグの中で最初に持ってくる」ことを意識すると良いでしょう。
これが、同じことを言っていても、評価されるホームページと評価されないホームページの違いにつながってくるのです。