インターネットを利用してなにか情報を集める時、人はいくつかの手段を持っています。すでにブックマークしてあるお気に入りのサイトを定期的に巡回する方法。一つのホームページから別のホームページへとつながっているリンクを次々とたどり、連鎖反応的に情報を手に入れていく方法。
そして、検索エンジンを使ってキーワードを打ち込み、自分の欲しい情報を探す方法です。
言うまでもなく、これら3つの方法の中で最もパソコンやスマートホンの前にいる人の意思が働いているのは、「検索エンジンを使う方法」です。受け身ではなく、自分からなにかしらのキーワードを見つけて検索するということは、そのものごとを強く知りたい! と考えているということですよね。
SEOは、そんな強い興味やニーズを持った人を皆さんのホームページに惹きつけるために行う対策です。そして、キーワードマッチングきちんとできていないホームページでは、どんなに丁寧にその他の対策をしても意味はないのです。
目次
キーワードマッチングとは
キーワードマッチングというのは、つまり「誰かに検索されるであろうキーワードを、ホームページの中にきちんと散りばめる」ということにほかなりません。例えば、高級外国車の輸入販売店のホームページを皆さんが任されていたとしましょう。考えてみると、高級外車のような嗜好品、それもお高いものをわざわざ検索する人というのは、外車が好きで将来欲しいと思っている人か、高級外車を手に入れる予定があって、実際に欲しい人のどちらかになりますよね。
この時、もしも皆さんのホームページに「輸入」「高級」「外国車」「外車」などの言葉が一切使われていなかったらどうなるでしょうか。
検索エンジンというのは、世界中にたくさんあるホームページの中から、検索されたキーワードを含むコンテンツを持っているホームページをリスト化して検索した人に提供しています。
SEOというのは、このようにして検索キーワードでリストの中に振り分けられた中で、より検索した人の役に立つホームページですよ、と評価してもらうために行うものです。
ですが、そもそも最初の検索キーワードを含んだコンテンツを皆さんのホームページが持っていないのであれば、このリストの中に入ることすらできませんよね。
例え、皆さんのホームページが日本にいくつもある高級外国車の輸入販売店の中で、一番誠実な顧客サービスと、一番安い価格を提供していたとしても、関係ありません。
いわばSEO対策におけり初歩の初歩。ここを間違ってしまうと他の全ての意味がなくなってしまう、なんてこともあるのが、キーワードマッチングです。
キーワードマッチングは複雑
ここまで読んでくださった方の中には、もしかすると「じゃあ検索されるようなキーワードマッチングをすれば良いんだな。簡単簡単」なんて思った方もいらっしゃるかもしれません。ですが、それは大きな間違いです。皆さん、「野球に勝ちたいならホームランを打てば良いじゃん」なんて言われたらどうしますか? 「そんな簡単に打てないから苦労するんだろ?」と思いますよね。
キーワードマッチングも同じことです。ボールを打つためにはバットを振れば良い、これは当たり前のことです。大切なのは、バットをどう振るのか、相手のピッチャーはどんな球を放ってくるのか、今日の天候や地面の様子はどうか、といった細かな分析なのです。
それに、ホームランを目指すだけではなく、時にはバントをしたりヒットを狙ったり、あえてファールでねばったりと色々な選択肢が必要ですよね。こういった様々な知識を総合して、SEO対策と言うのです。
ですので、一口にキーワードマッチングをする、といっても内実は複雑だったりします。
「面倒だから代打に任せてしまおう」というのが弊社のようなプロのホームページ制作業者にお任せしていただくことです。ですが、1打席2打席代打を出しても、それで試合に勝てるとは限りません。重要なのは、監督である皆さんがきちんと野球のルールや選手の特徴、体調、相手についての分析を続けることなのです。特にインターネットは進歩や変化がとてもスピーディーに行われるものですので、意識してついていこうとしない限り、いつの間にか取り残されてしまいます。
キーワードマッチングの内容
キーワードマッチングには、いくつもの内容があります。例えば、検索キーワード同士がどれくらい近い位置にあるのかでスコアが変わってしまうキーワード近接度。もしくは、文中にどれくらいそのキーワードが使われているのかを考えるキーワード出現頻度。
他にもキーワードがソースコードのどの位置にあるかによって評価の変わるキーワード突出度やキーワード配置。被リンクとして評価されるアンカーテキストリンクをどうするのかもそうですし、それぞれのページごとのタイトルや、見出しによって最適な構造化をすることも含まれます。
これだけでも頭が痛くなってきそうですが、最初に言ったように「誰かに検索されるであろうキーワードを、ホームページの中にきちんと散りばめる」ことがキーワードマッチングの目的ですので、やることの方向性は同じです。
中には知っていればそれだけ有利だけれど、知らなくても大きく違いが出るものではない、というものもありますので、肩の力を抜いて少しずつ興味のあるものを学んでいっていただければ良いかと思います。
細かなところがわからなくても、概念だけでも理解しておけば、細かなところがわかっている相手に任せてしまえば良いからです。
ひとまず、上に並んだキーワードが気になった方は、ぜひこのホームページ内の他のコンテンツを覗いてみてください。ざっと読むだけでも、理解できることはたくさんあります。
キーワードマッチングはマーケティングにもつながる
キーワードマッチングを行うということがどういうことかと言いますと、「手がけているホームページの特性ややりたいこと、個性を把握し、それをきちんと相手に伝えるようにすること」となります。
ホームランは打てないけれど、足が速くて盗塁は大の得意。そんな野球選手がいたとして、監督である皆さんや、もしくは選手本人が自分の得意分野を知っていなければ作戦の立てようがありませんよ、ということです。
キーワードマッチングを適切に行うということは、しっかりとマーケティングを行うということ。
インターネットのリソースは、他の宣伝広告方法に比べると安価で、時間を問わず、しかも容量を気にする必要もありません。それだけにきちんと対策を立てたり、継続的に力を入れたり、計画に沿って展開したりといったことを軽視しがちな風潮があります。ですが、自由度の高いインターネットの世界だからこそ、SEO対策ならびにコンテンツに気を使うべきなのです。
会社としてマーケティングのノウハウがあるのであれば、キーワードマッチングをしっかり行うためにホームページを見なおしてみましょう。個人でやっている方でも、他のホームページにない特色はなにか、他のホームページはなにを押し出しているのか、を調べましょう。
それがマーケティングに、ひいてはホームページのオリジナリティに沿った最適なキーワードマッチングにつながっていくのです。
ゴールを定め、そこに向かって工夫する。そんなSEO対策をしていきましょう。