皆さん、「ホームページ制作にはtitle要素がとっても大切だよ」と言われて、すぐにうなずくことができますか? SEOを意識してホームページ制作や更新を行っている方や、htmlに詳しい方であればピンと来ると思います。
ですが、SEOに詳しくない方からすると、SEOなんていうのは「なんだかあれこれ工夫して、検索したらすぐわかるところに表示される、アレアレ、アレでしょ?」くらいの理解がふつうかと思います。
この理解も本質をぴったりついているので問題はないのですが、できればもうちょっと深いところまで知っていると、自分でできることの幅は広がりますよね。
ホームページ制作において知らなくて恥をかく、なんてことはありませんが、近所のスーパーのタイムセールのように、知っておいた方がお得、という知識はたくさんあります。title要素は、セールで言うなら年に一度の在庫処分セールくらい知っておいて損のないものですので、ぜひこの機会にさらりと覚えていってください。
目次
title要素とはなにか
では、まずはそもそもtitle要素とは一体なんぞや、というところから始めましょう。titleと英語になっているのでわかりにくいと思いますが、要するにこれはタイトル、名前のことです。ホームページにはそれぞれ名前があり、それぞれのコンテンツごとにも大抵ページに名前が振ってありますよね。このページで言えば、インターネットブラウザの上枠部分に表示されているであろう、「title要素」がそれです。タイトルというのは、そこにどんなことが書いてあるのか、といったことをアピールする最強のツールです。
どんなに内容が面白くても、タイトルがないと人々に認知してもらうことができません。日本人でも、名前によって男か女かすぐに分かったりしますよね。苗字によっては、「あ、この人はあの地方の出身かな?」なんて見当をつけることもできるでしょう。
タイトルのない小説、タイトルの漫画、名前のついていない商品が存在しないように、ホームページ制作において、そしてSEOにおいてもこのtitle要素は一番重視されているのです。
title要素は良く目立つ
当たり前のことですが、title要素は人間で言うところの名前、商品のタイトルですから、一番目立ちます。
SEOにおいて目立つということはどういうことかと言いますと、このtitle要素として設定したキーワードというのは、検索結果画面に出てくるリンク部分の文字、はたまたブラウザ上部に表示されるタイトル名、そしてホームページをブックマークした時に自動で登録される名前になるのです。
ここに変な言葉を使ってしまうと、検索された時表示されるのも変な言葉、コンテンツを見ている時のブラウザ上部にあるのも変な言葉、ブックマークされても変な言葉が名前として自動登録されることになってしまいます。
これだけで、大分title要素を真剣に決めようという気持ちになるのではないでしょうか。
title要素にありがちな間違い
では、ここで一つtitle要素を決めるにあたって、ついつい間違ってしまいがちなことを紹介しましょう。
皆さん、インターネットをなんとなく巡回していて、ついタイトルに目が止まってクリックしてしまった。なんて経験をお持ちではないでしょうか。
こうした、いわゆる思わず視線が釘付けになってしまうようなタイトルを使ったものを「釣り記事」なんて呼んだりします。実際には、タイトルを見てびっくりし、思わずクリックしてコンテンツを見たらなるほどと納得するようなものであれば釣り記事とはならないのですが、とにかく目立つだけのタイトルというのは、大体が中身のないものに過ぎません。
そうなのです。より多くの人の注目を集めようとするばかりに、悪意のあるタイトルや、とにかく目を引くものをタイトルとして採用し、中身のコンテンツが間に合っていない。これが、title要素で良くやってしまう失敗なのです。
一部例外として、最初からホームページにやってくる人が「ここはそういう目を引くタイトルと、中身のないコンテンツが売りなのだ」と認識している場合は別ですが、そんなことは企業のホームページではとてもできませんよね。
口だけ大きなことを言う人が嫌われるように、インターネット上でも、話題になれば良いという意識で釣りタイトルを狙っていく、というのは見た人の反感を買いやすく、また悪印象をもたれやすいのでできれば避けましょう。
title要素に必要なこと
それでは、より効果的な、人気のあるホームページになるためのtitle要素にはなにが必要なのでしょうか。
皆さんに覚えておいていただきたいのは、「あくまでわかりやすさが一番」であることです。例えば、皆さんが中古自動車販売を行うホームページを運営するとしましょう。
ここで、仮にホームページのタイトルを「ピッカピカの輝きをあなたに! 販売なら当店にお任せ」なんて付けてしまうと、このタイトルだけを見て「あ、中古車販売のホームページなんだな」と理解することは難しいですよね。
それならば「中古自動車販売なら○○!」とでもした方が、わかりやすいです。SEOとしても、タイトルとホームページの内容がきちんとマッチしているのか、という部分も見ていますので、わかりやすいtitle要素を使うのはとても効果的なことなのです。
title要素の豆知識
せっかくですのでtitle要素をより良いものにするための豆知識をいくつかご紹介していきたいと思います。
ここまでさんざん「わかりやすさを重視しよう」と言ってきた訳ですが、「オリジナリティが無いと埋もれてしまうじゃないか!」と思った方もいたはずです。たしかに短く、わかりやすいタイトルというのは、言い換えれば特徴的ではないということですよね。
ですが、重要視していただきたいのはやはりわかりやすさです。
先ほどの例を使ってみましょう。「中古自動車販売なら○○!」実は、これはシンプルながらとても良い例です。SEOに引っかかるキーワードは中古、自動車、販売ですよね。ここに商店の名前である○○を入れることによって、他のホームページとは微妙に差別化をすることができています。
他のページでも「中古車価格 中自動車販売なら○○!」とタイトルを重複させれば覚えてもらいやすくなったりします。
できればタイトルは、長くても40字程度にしておきましょう。長くなると、検索エンジンは「なんかごちゃごちゃ言ってるな。後半は関係ないだろう」とタイトルの評価を落としていくからです。
また、title要素はホームページ全体の名前だけではなく、それぞれのページにも設定することができます。きれいに整ったホームページにしようと思うあまり、思わず連番でその1その2とコンテンツを更新しようと思ってしまうかもしれませんが、連番はできれば避けましょう。
確かにぱっと見た時は分かりやすいと思うかもしれませんが、実際にはページを分けて説明している訳で、同じことを言っているなんてことはありませんよね。
SEO、そしてホームページにやってきた人へのわかりやすさを重視するためには、それぞれのページの内容をシンプルに表現することのできる言葉を使いましょう。
初めてやってきた人が迷わない。そんなホームページを作るのが、一番なのです。